第3回柳ケ瀬若手大会議実施報告
2020年2月20日第3回柳ケ瀬若手大会議を開催させていただきました。
柳ケ瀬に若手創業を増やすというテーマのに基づき、全3回に渡って実施してきました会議の最終回です。
この会議は45歳以下の柳ケ瀬の事業者、商工業支援機関、行政が一緒になって議論をするというもので、毎回斬新なアイデアがたくさん生まれております。
今回の会議では、2階を可能性区画と呼びここの活用方法を考えるという今までにない発想が生まれました。
2階空いている区画を青年部の活動として清掃する
⇒大家さんにイベント等で活用させてもらうよう交渉する
⇒サンビルなどのイベント時に2階での展開を実施する
⇒興味を持ってくれた方が出店してくれる
といったストーリーを思い描くこともできました。
これは今までにはない発想でしたね。
また、HPやブログの活用など若いメンバーだからこそ何ができるかといった意見も多分に出ており、最終的には柳ケ瀬商店街青年部の立ち上げにより、この地域を若者の力で課題解決に向けて具体的な行動をしていくことで会はまとまっていきました。
もちろん、それぞれ色々な思いや考えがあるため、我々の活動が全て正しいとは思いません。しかし、こうしてこれまで接点のなかったこの同世代の中心地に携わるメンバーが集って気軽に話せるような仲になったことも一つの大きな成果だと思っています。
2020年今後の柳ケ瀬商店街の動きにこうご期待下さい!!
柳ケ瀬エリアの創業支援について
柳ケ瀬エリアで出店・創業する上で様々な支援がございます。
行政が用意してくれているもの、我々青年部の取り組みなどをまとめましたので
創業を考えている方はぜひ参考にして下さいませ。
オーナーの樋口さんに「柳ケ瀬で創業したいんだけど」
と一言声をかけてもらえれば事業の相談に乗ってもらえたり、青年部に繋いでもらえます。創業前でも気軽に声をかけてみてください。
営業時間:11:00 ~ 20:30(LO 20:00)
定休日:水曜日、第4木曜日
②岐阜市中心市街地活性化空き店舗活用事業【岐阜市 産業雇用課】
岐阜市では柳ケ瀬エリアに出店する場合、場所によっては家賃補助をしてくれます。
詳しくは岐阜市のHPに資料が上がっています。
https://www.city.gifu.lg.jp/9736.htm
また、空き店舗補助金を受けるときは色々注意事項があります。
それは別のブログ記事にまとめていますのでそちらをご確認下さいませ。
ブログ記事:柳ケ瀬空き店舗補助金の概要と5つの注意点について
https://www.yanagase-seinenbukai.com/entry/2019/03/23/012235
③柳ケ瀬エリアのテナント情報はこちら【青木不動産】
柳ケ瀬エリアのテナント情報は柳ケ瀬商店街と金公園の間にある青木不動産さんが多くの情報を扱っています。HPには一部の情報しか上がっていませんので一度ぜひ事務所を訪れてみてください。
住所:岐阜市徹明通1-11-13
④小規模事業者持続化補助金【商工会議所】
ここ数年毎年春先になると出てくる国の補助金がこれ。
店舗などの小売サービス業であれば常時従業員が5人以下ならば利用可能で上限75万とし経費の2/3を補助してくれます。使用目的には制限があり、看板、パンフ、HPなどの販促関係で利用される方が多いです。他にも一部利用対象の内容がありますので詳しくは商工会議所のHPへ
*毎年中身が若干変わります。また、この補助金自体毎年出すことを保証したものではありませんのでご了承下さいませ。
⑤事業者仲間がたくさんできる!【柳ケ瀬商店街青年部】
経営者は孤独という言葉は事業をされている方であればよく聞く言葉です。
しかし、この青年部の仲間がいれば、同じエリアで同じく小売サービス業を営む同年代ということで悩みを共感できます。それぞれが熱量を持って新しい取組をしているのが刺激になったり、顧客やいい業者を紹介しあったりといったようなメリットがあります。
柳ケ瀬商店街青年部とは?
■柳ケ瀬商店街青年部の概要
柳ケ瀬商店街青年部とは、2020年4月より柳ケ瀬商店街の若手事業者を中心に立ち上がった柳ケ瀬エリアおよび中心市街地を活性化するためのコミュニティです。
事業者はもちろん、中心市街地の商業地を支援して下さっている組織の職員も対象です。
元々青年部は柳ケ瀬全盛期には多数の会員がいましたが、柳ケ瀬の衰退と共に20年前に解散。その後、様々な取り組みの結果、商店街に新たな若手事業者が増え、何とか柳ケ瀬を盛り上げたいという声が多く出るように。そこで、令和の時代に形を変えて再結成することとし、柳ケ瀬の活性化はもちろん、近隣エリアも含めて広域柳ケ瀬エリアとしての賑わいを創出するために日々活動する。
対象年齢:加盟時45歳以下、50歳卒業
加入条件:柳ケ瀬を事業を通じて活性化したいと前向きに思っている方
対象エリア:広域柳ケ瀬エリア
*広域柳ケ瀬とは?柳ケ瀬、神田町、美殿、若宮、金町等、駅から北へ徒歩で少し時間がかかる中心市街地エリア
■取り組み内容
①広域柳ケ瀬の若手事業者の交流を深める
②広域柳ケ瀬エリアに若手起業家、事業者を積極的に誘致し、支援をすること
③広域柳ケ瀬エリアを盛り上げる新規の企画
④柳ケ瀬商店街の積極的なPR
■どんな人がいるの??
飲食店、美容室、洋品店、装飾品など、小売・サービス業にまつわる事業者が多く集まっています。年齢も20代、30代、40代とそれぞれおり、立場も起業家から後継ぎ事業者まで幅広いです。
詳しいメンバー紹介は別の記事へ
■過去の活動報告について
2019年度から準備期間として様々な取り組みをしてきました。
●懇親会
●柳ケ瀬夏まつり盆踊り
●柳ケ瀬若手大会議の開催
柳ケ瀬商店街の近代史(2000年~2019年)
昭和~平成初期にかけて栄華を誇ったこの柳ケ瀬商店街。
全盛期は百貨店の数も名古屋を上回り、週末は買い物客で賑わう全国に名がとどろく有名商店街となりました。
しかし、バブルの崩壊以降、百貨店やファッションビル、大型商業施設の撤退が相次ぎました。これは岐阜駅前エリアでも同様ですが、この柳ケ瀬地区でも
1999年:近鉄百貨店閉店
2000年:郊外型ショッピングモールカラフルタウン開業
2002年:長崎屋閉店
2004年:センサ閉店
2004年:やながせ倉庫オープン
2005年:路面電車の廃止
2006年:郊外型ショッピングモールモレラ岐阜の開業
2008年:郊外型ショッピングモールマーサ21リニューアル
2008年:やななの誕生
2009年:岐阜メルサ閉店
と2000年からの10年間で街の中核を担う施設が多数閉店し、残る大型商業施設は岐阜高島屋のみとなりました。その間、岐阜市周辺部に大型商業施設の開業も続き、柳ケ瀬商店街に来る買い物客はどんどん減少の一途をたどったという流れがありました。
そのため、2010年前後というのはこの柳ケ瀬商店街としても非常に先が見えない厳しい時代であったと聞いています。そんな中その状況を変えたいという想いから所謂ご当地ゆるキャラのやななが誕生したのもこの時期です。そして、現在では柳ケ瀬のスポットの一つとなったやながせ倉庫が誕生したのもこの時期でした。
2011年:旧メルサ跡にドンキホーテ入店
2011年:ジュラシックアーケードイベントスタート
2013年:やなな引退、やながせゆっこが商店街の公式マスコットガールに
2014年:サンデービルヂングマーケットスタート
2015年:やながせ倉庫団地オープン
2016年:柳ヶ瀬を楽しいまちにする株式会社設立
2017年:ロイヤル40オープン
2018年:旧センサ跡地に大型マンション建設スタート
2018年:高島屋南商店街エリア再開発事業スタート
2019年:柳ケ瀬青年部活動スタート
2019年:リノベーションスクール事業スタート
2010年を過ぎると街を盛り上げるためのイベントが企画されるようになりました。
特に今ではイベントの度に一日で4000人以上の集客を果たすようになったサンデービルヂングマーケットもこの時期にスタートしました。こうしてイベントで集客を果たすようになり、少しずつではありますが、新規創業者も増えてきました。
また、着実にファンを増やしていったやながせ倉庫では倉庫団地という委託販売のコーナーができ気軽に自身のハンドメイドアイテムを販売できるようにもなりました。このやながせ倉庫とサンビル出店を通じて、若手クリエイターの表現の場づくりを行ってきました。
その結果とし、ロイヤル40というサンビルに来る顧客をターゲットとしたクリエイタースポットもオープンしました。そして、そのロイヤル40が入るロイヤルビルの中には、BLUE BLUE、四角商店という新しいテナントも入居し、非常に賑わいが増してきました。
また、そうした動きとはまた別に、岐阜市が展開する空き店舗補助金を活用し出店し、柳ケ瀬に根付いてきた店舗も多々増えてきました。
私が経営するSATSUKI TAILORがレンガ通り(南)の旧店舗に出店したのが2016年1月、そのちょっと前の2015年に同じ通りにとんかつの三和が移転オープンされました。今では柳ケ瀬のランチに欠かせない存在ですね。食事処では、アイリッシュパブのルーザーズ、インドカレーのナマステグルなど個性的な飲食店も増えてきました。地道な市の補助の成果と言えると個人的には思っています。
他にも、やながせ倉庫絡みで古道具のmokkumokkuや古着屋キカザルなどなど新しい魅力ある店舗も着実に広がっています。
苦しかった2000年からの10年間、新しい芽が見えてきた2010年からの10年間。
それを踏まえて次の2020年からはどんな街になっていくのか。
まさしく、ここでの取り組みが今後の柳ケ瀬を左右することは間違いないでしょう。
それを踏まえて今後の柳ケ瀬商店街についてはまた別の機会にご紹介しましょう。
柳ケ瀬空き店舗補助金の概要と5つの注意店について
今、柳ケ瀬に新規出店するテナントには、商店街組合に加入するという条件に基づき、
申請をすれば補助金がもらえるというものがあります。
岐阜市中心市街地活性化空き店舗活用事業という名称で長いので通称空き店舗補助金と呼ばれます(H31年3月現在)。
私も創業から3年間。厳密にいうと補助金対象期間の関係で2年と3カ月の間補助金を頂いておりました。
補助対象は小売業、サービス業、飲食業等の商店街の活性化及びにぎわいの創出につながる事業とあります。利用店舗は基本的には、飲食や物販が中心ですね。それ以外は応相談という形になります。
■補助の内容
〇家賃賃料(3年間)
・1年目:賃料の1/3
・2年目:賃料の1/4
・3年目:賃料の1/6
〇初期費用(1年間)
上限金額100万円で経費の1/2まで補助。
*経費:初期に係る広告宣伝費、印刷製本費、開店イベント費(消費税を除く)等で市が有効と認めるもの
詳しくは岐阜市の産業雇用課のHPをご確認下さい。
http://www.city.gifu.lg.jp/9736.htm
これらの内容というのは年度ごとで若干変化することがあります。
現に私が補助金を受けた頃は、家賃の1/3を3年間保証するというものでした。
初期費用は含みませんでしたね。
個人的には、将来的な自立も考えれば、家賃補助の比率を下げていく現在の仕組みの方が理にかなっていると思います。
もちろん、補助金ですのでもらえるならもらっておきたいという方は多いと思います。
しかし、一方で、岐阜市のお金を頂くわけですからそれなりに注意点があります。実際私も利用していて気付いた注意点をいくかまとめておきます。
注意点その①:対象地域が決まっている
まず、大前提としてどのエリアに出すかによって補助金がもらえるもらえないの決まりがあります。これは上記岐阜市のリンクから見てもらうのが一番です。
注意点その②:許可が下りるまでに時間がかかる
申請許可をもらうためには、岐阜市はもちろん、対象商店街組合の理事長さんから許可をもらわなければなりません。書類の作成やハンコのやりとりなどをしていると2-3週間かかってしまいます。私はのんびりやってしまっていたので1ヶ月はかかった記憶があります。
注意点その③:その後も1年ごとに申告書類を提出する
最初に時間をかけて書類を作成しますが、その後、実施報告書を毎年岐阜市に提出することになります。去年の計画に対して実際どうだったかというのを数値ベースに落とし込み自身の所感もまとめていきます。資料をまとめて、また組合長さんから許可書をもらって再度岐阜市に申請をかけるという流れが毎年必要になります。
私は細かな書類が苦手なため、市の職員の方をまたせたりとずいぶん迷惑をかけてしまった記憶があります(笑)担当の方には本当に感謝しております。
注意点その④:不動産契約のタイミングを間違えるともらえない
先に不動産契約を済ませてしまうとこの補助金はもらえなくなります。
これは特に要注意です。いい物件を見つけたと思ったらまず、岐阜市の産業雇用課に相談することをお勧めします。そうすれば、どのタイミングで本契約すればいいかも教えてもらえます。許可をもらってから不動産正式契約という流れだけ忘れないように。
ただ地元の不動産屋さんは割とその流れを理解しており、恐らく丁寧に教えてくれるはずです。
注意点その⑤:家主が商店街組合に所属していないともらえない
これはイレギュラーなケースですが実際に私も物件探しをしている時にこれに遭遇しました。何かというと、例えテナントが補助金対象エリアであったとしても、その建物の家主が商店街組合に組合費を納めていない場合、この補助金は使えません!!
基本的に商店街内に物件があれば組合に所属するのが通例ですが稀に、昔、組合長と喧嘩別れしてしまい、組合費を払っていないというケースがあります。あまり多くはないとは思いますが、そこも確認をしておく方が安心です。